えいちゃんの庭

タヒチの小さな島の森に住む夫婦の日々

あなたの所へ

フランス領ポリネシアの小さな島、ライアテア島に住み始めて四年目。

時給自足に近い暮らしを目指して、自然豊かなこの土地を選んだ。

フランス人の旦那さんと、周りの人に助けてもらいながら建てた小さな家、土を肥やして作物を育てて、今果実が実り始めています。

ここまでくるには、お互いの両親の経済的な支援があってのことでした。

 

成人して社会で働くようになってからも、家族の中にも居場所がなく、いつも孤独で

都会での暮らしも辛くなっていました。

豊かな暮らしとは何か。自由とは何か。責任とは何か。

生きることをもっとシンプルに。頭の中のいろんな疑問を解決したくて現在も試行錯誤です。

自然からたくさんの事を教わりました。

豊かな恵みも受け取った反面、現実の厳しさに今直面しています。

世の中が悪かったのではなく、私が未熟だったことに気づいたのです。

それから沢山の時間をかけて自分と向き合いました。

貧乏して経済的な自立の難しさを学びました。

外国で暮らす大変さも経験しました。

それでもタヒチの風は心地よく、私の心を癒してくれます。

今日も変わることなく吹いている風に、力をもらっているのです。

 

ここへ来て独学で始めた水彩画で普段の生活を描いています。

採りたての果物、島の風景、亜熱帯の植物などです。

紹介させてください。

そっとあなたの所へ届きますように。

Hisae Kina